『香嵐渓の紅葉』
作者 伊藤さん
<コメント>
愛知豊田市 秋の香嵐渓に行ってきました。 矢作川支流巴川がつくる渓谷、香嵐渓は紅葉やカタクリの花などが有名です。
この写真は2年前の撮影となります。
真理子先生のマザーカレッジの近所です。

五感を目覚めさせる


2023年10月30日号

 
皆さんこんにちは。いつもオボクリニックメルマガをご購読くださりありがとうございます。今回は心理カウンセラーの藤田が担当します。
 
厳しかった残暑もようやく終わり、過ごしやすくなりましたね。もう1ヶ月もすれば冬の足音が聞こえてきそうですが、秋を満喫したいものです。ところで皆さんはどんなところで「秋」を実感しますか。紅葉、金木犀の香り、栗や秋刀魚などの食べ物で、という方もいるでしょう。また、強い陽射しやセミの鳴き声など夏の定番を感じなくなったことで秋を実感する方もいるかもしれません。
 
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。私たちは五感を使って物事を感じています。五感とは「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」を指します。この五感に集中し、今この瞬間の気持ちやあるがままの自分を感じることはマインドフルネスと呼ばれ、ストレスに強くなる方法として注目されていますが、私たちは普段、この五感をフルに活用できていません。目を使って知覚することが当たり前になっているので、どうしても視覚が優位になり他の感覚が弱くなりがちです。
 
随分と前になりますが、心理系の学びの一環で、銀座の街を目隠しをして歩いたことがあります。コンビを組んで相方に手を引いてもらい15分ほど歩くだけなのですが、その体験がとても鮮烈でした。車道を走る車の音、足裏で感じるアスファルトと土の質感の差、草木の匂い、手で触れたタイヤの質感、、、。どれもはっきりと感じることができたのと同時に、普段自分がいかに視覚に頼っていたのか痛感させられました。また別の機会には、目を閉じてナッツ一粒を数分かけて味わうワークも体験しました。これも味覚がどれだけ繊細で豊かか、実感できるものでした。
 
診察やカウンセリング、セミナー等で「あるがままの自分」「3歳の子どもの自分」の大切さについて学び実践されているかと思いますが、こうして五感をフルに呼び覚ます体験も、そこに繋がるのでお勧めです。是非試してみて下さい。
 
注)目隠しで歩くのは大変危険です。必ず信頼できる人と組み、安全に十分留意した上で実施して下さい。
 

藤田