医学研修で掴んだ宝物

 
2020年11月30日号
於保哲城 先生


 
皆様こんにちは。於保家次男の於保哲城です。
軽く自己紹介させて頂きます。

僕は今、北京大学医学部に在籍しており今年は日本の様々な病院で医学実習をしています。
その中で、最近、九州大学の名誉教授の藤野武彦先生が運営しているBOOCSクリニックというクリニックに研修させて頂く機会があり、そこでの藤野先生の話に非常に感銘を受けましたので、今回はそのことについて話させて頂きたいと思います。
 
そもそもBOOCS法とは、「脳疲労」という概念の元、「脳疲労」の原因となるストレスを「禁止を禁止する」ことで取り除いていくという三原則に基づく肥満の治療や、栄養素の観点からの治療に至るまで、多角的な方向からのアプローチを行う画期的な治療法です。
詳しく語ってしまうとスペースが足りなくなってしまうので、興味がある方はご自身で調べて頂けると幸いです。
 
さて、ここからが本題なのですが、藤野先生がしてくださった講義の中で僕が一番感銘を受けたのは、「超自我(スーパーセルフ)」という存在についてです。
これはフロイトの超自我の概念とは違い、この超自我は全ての人間の中にあり、身体、精神の上に立つ概念とのことです。すなわち、直感や、霊感などもこのスーパーセルフと関係があるらしく、現在の科学では説明出来ないような、人間の限界を超えた能力のことを指しています。
 
率直に言いますと、人間にはこの世の常識や理解を超えるような力があり、そこに気付いてもらうのが、BOOCS法の真の目的とのことです。
一人の人間には無限の可能性があり、一人一人が最も尊い存在である。これは、於保哲外院長の認識と一致します。
 
このスーパーセルフという存在が、患者さん一人一人にあるという事実を、医師が認識しているかしていないかで、患者さんへの態度や治療の姿勢も全く違うものになるのだと思います。

僕も一医療従事者として、その認識を常に持ち、一人一人に尊敬と確信を持って接することの出来る医師になっていきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
 
 

医学実習生   於保哲城