みなさんこんにちは。
カウンセラーの於保香峰子です。

今回、記事を書くにあたり、心に浮かんできたことをそのまま書き綴ることにしました。
では、お読み下さい。

最大の敵は、頭の中にいる『冷たい思考の声』

毎日毎日、私たちの頭の中で色んなことを言い続ける「冷たい思考の声」。

この「冷たい思考の声」には特徴がある。それは、「一見ものすごく正しく見える」ということ。だから「これは冷たい思考の声なんだ」と見破りにくい。

どのくらい見破りにくいかというと、何百年もの間、人類総出でみんな騙されてきたほど。みんなそれが正しいと信じてきた。その冷たい思考の声を、間違ってると見破れる人はほとんどいない。

それはその「冷たい思考の声」が、すごく正しくていい人のフリをしているから。まるで平和主義者のような、思いやりがあるような、中立の立場に立って調和を重んじているような、謙虚ないい人のような、正義の人ようなふりをしている。その声に従わないと人生がダメになっていくようにさえ感じる。

でも実は、その声に従っていると私たちはどんどん力を失い、魂は萎縮し、やる気がなくなっていく。その声は、正しいふりをしながら、結局どんどん行き詰まり苦しくなる方に私たちを導く。

その結果、頑張ってるのに、一生懸命生きてるのに、人のため、相手のためにと思ってるのに、調和を重んじているのに、前に進んでるつもりなのに、幸せに向かってるつもりなのに、なぜか自分も周りも誰も報われず、なんとなくいつも苦しい、辛い人生になっていく。

幸せを目指して生きてるはずなのに、むしろ不幸になっていく。なぜそんなことが起こるのか？

それは、幸せになるために正しい道を選んでいるつもりで、実はとんでもない間違った声に従い続けているから。

「そんなことするとあの人に悪いよ」「こんなこと思う自分はダメだな」「そんなこと望むなんて無謀だ」「そんなことしたら周りからどう思われるか」「そのくらいのことができないなんてダメだ」「周りに迷惑かけてるよ」「何も価値を生んでないじゃないか」「こんな自分じゃ申し訳ない」。

私たちは長年この「冷たい思考の声」を正しいと信じてきた。でも「どれだけ正しく聞こえるか」は、その声が本当に正しいという何の証拠にもならない。
 
正しく聞こえるのは当たり前。そうじゃなきゃ人類総出で騙され続けるはずがない。

だから知っておくべきだ。その声は「一見ものすごく正しく聞こえる」ということを。とても「自分を不幸に導こうとしている声」には見えないということを。
そしてこれからは、正しく見えるかどうかで判断するのはやめるべきだ。
 
そうでなければ私たちは今後もずっと、冷たい思考の声に騙され続けてしまう。　

じゃあどうやって判断すればいいのか？
実は私たちはちゃんと、絶対的な正しい判断ができる基準を持っている。
それは「自分の感覚」だ。

頭の中で声がした時、「確かにその通りだな」と思ったとしても、自分の感覚に聞いてみる。どう感じるか？その思考の声を聞いて、今、ホッとする、嬉しい感じがするか？それともしゅんとする、キュッと萎縮する、気持ちが下がるような感じがするか？３歳の子供の自分はその声を聞いて、今どんな顔になってる？

実はこれで判断すると、絶対に騙されない。子供の自分（＝感覚）はいつも見抜いている。今しゃべってるのが自分を幸せに導いてくれる声か、それとも行き詰まる方へと導いている声か、完璧に見抜いている。それを感情で知らせてくれている。

だから頭の中で声がした時、それを聞いて子供の自分が嬉しそうだったりホッとしてるなら、それは本当に正しい声。温かい思考の声。自分を幸せに導いてくれる声。

逆に子供の自分の表情が曇り、悲しそうな顔になっているなら、その声はどんなに正しく見えても、実は悪い思考の声。従うとどんどん行き詰まり、苦しくなり、元気がなくなっていく。

子供の自分（＝感覚）は絶対に判断を間違わない。どの声に従えば幸せになれるか、どの声に従うと不幸になるか、いつでも正確に見抜いてくれている。

私たちの誰もが全員持っている、絶対に判断を間違わない偉大な存在。
 
それが感覚。それが子供の自分。だから子供の自分を自分の世界の中心に置くと、どんどん幸せになり、どんどん人生が開いていく。