短冊に願いを込めて

2021年7月19日号
リライフアカデミー講師 末永先生

2021年7月19日号
リライフアカデミー  末永先生
 


  
こんにちは。リライフアカデミー講師の末永です。
少し前のことになりますが、今回は七夕のお話です。
 
* 。:* *・.。 .*・゚ .゚・*. *̣̩ * 。:* 
 
七夕といえば、短冊に願いを書き、折り紙で天の川を作るなどの七夕飾りがお馴染みですね。
 
うちの近所でも子どもたちが作った七夕飾りが表に飾られ、私も楽しそうと思い、いくつか短冊に書かれている願い事を見てみました^^
すると子どもの発想はおもしろいもので、
「弟が言うことを全部聞いてくれますように。」
「マンガがほしい。」
「5万くれ!」
など、大人からすると思わずプッと笑ってしまうような短冊が並ぶ中、
こんな願い事が目に入りました。
 
「 やさしくなれますように。」
 
これを書いた子のひたむきな想いが伝わってくるようで、私は胸がキュッとなりました。

と同時に、
「これを書こうとしたあなたは、それだけで十分優しいよ。あなたの願いはもう叶っているよ。」と思いました。
 
この子が何をどう考えて、この願い事を書いたのかは分かりません。
ただ子どもは大人が思っている以上に、周りに目を向けて「どんな自分でありたいか」を考えているのかもしれません。
 
またこれは、自己中心性から脱し、自分だけではなく他者のことも考えられるようになった、発達過程での成長の証でもあります。
 
家族と過ごしたり、友だちと遊ぶ中で、他者の気持ちを想像したり、自分に何ができるのか自分の役割を考え、人の役に立つ喜びを感じられるようになった証。
ただその他者への配慮が行き過ぎると、自分自身を見失ったり、生きていく上で苦しくなる原因にもなり得ますね。
 
何事もバランスであることを考える良いきっかけとなりました。
たまたま目にした七夕飾りでしたが、気づきは思わぬところに転がっているものですね。

 

リライフアカデミー  末永
 

 
 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
いつもメールマガジン楽しみにしています。
どれも素敵な内容で、いつも感想を送りたいと思っていました。
今回の末永先生の子供たちが七夕の短冊に書いた願いについて、末永先生の、温かい先生の言葉が胸に染み涙が出そうになりました。
こんなに心がホッとして感動する内容を読めたことが幸せです。
ありがとうございました。
 


 
七夕の願いごとに、 やさしくなれますようにとあって、先生が これを書こうとした、あなたは、それだけで十分優しいよ。あなたの願いはもう叶っているよ。 というのを読んで涙ぐんでしまいました。
内面に目を向けて、願いにしている。本当に立派な大人ですよね。いや、大人になる程内面に目を向けることが、なくなるかと思うので、このまま素敵な人になっていって欲しいと思いました。
おぼ先生が、いつも自分の中の子供のあっこちゃんに目を向けて行きましょうといわれますが、内面に目を向け、素敵な人目指して行きたいと思いました。
 


 
初めて感想致します。
「やさしくなれますように」
これが願い事なんて、なんて優しい方なんでしょう。
私もいつかこんな願い事が書けるようになりたいな、なんて思いました。
先生、ありがとうございます。
 


 
やさしくなりたい、この願い、わたしはどうだろう?子どもに優しい子になって欲しいとは思っても自分自身に願ったことがあっただろうか。胸が「チクン」とします。