
二十億光年の孤独
こんにちは。
リライフアカデミースタッフの毛塚です。
今回は、詩人 谷川俊太郎さんへのインタビュー記事をご紹介いたします。
谷川俊太郎さんは「二十億光年の孤独」という詩集の発表から約70年、90歳を過ぎて足腰が弱くなり車いす生活となった現在も詩作を続けています。そのまっすぐで普遍的な言葉は詩や絵本など様々な形となり、いつも私たちのそばにありました。なぜ、谷川さんの言葉は誰の心にも響くのでしょうか。
「どんな大人の中にも“子ども”がいるんですよ。でも、大人になるとみんな自己規制してしまい、幼稚な部分を隠してしまう。僕も若いころはそうだったけれど、だんだん自分の中にいる”子ども”が自分の一番大切な部分だと思うようになりました。詩の言葉は、そんな”子ども“の部分から出てくるのかもしれませんね。」
誰の心の中にもすーっと染み込む言葉がなぜ生まれるかのとの問いに対し、谷川さんはそう語り始めました。
「絵本にする詩を書く時は、絵と言葉がどのように作用し合うのかを考えます。言葉はどうしても意味を帯びるけど絵には意味を超えた”無意味“のおもしろさがありますよね。絵の”無意味“さと、大人の中にいる”子ども“の言葉、それが共鳴して絵と言葉が織りなす世界が生まれるんです。」
「身体の根幹から出てくる自分の言葉を持つことが大事だと思うんです。その言葉を受け取るのは“人”ですから。自分の言葉をもつにはどうすればいいのかって?それは、真面目に、真剣に、正直に生きることですよ。」
今まで真面目に真剣に生きてこられた皆さん。日々自分の中にいる“子ども”の声に耳を傾けることを実践されていると思います。その声に正直に生きていけば、自分関係が良くなるだけでなく、あなたの根幹から発せられた言葉が周りの”人“に届き、もっともっと生きやすく幸せになれるのではないでしょうか。
※つい自分を否定してしまう人に手に取ってほしい一冊
『ありがとう』 谷川俊太郎 著 えがしらみちこ 絵
「命は自分だけのものではなく、与えられたものと思えてから、自分に素直に『ありがとう』と言えるようになりましたね」(谷川)