愛知 藤岡、自生の山椒の木
撮影:於保真理子 先生
“心の中“で理不尽さと戦い、獅子王の“自分軸“を確立しよう!


2024年7月22日号
於保真理子 先生
 
 
例えば、あなたが、ナイフで刺されたとします。ナイフで刺されてとっても痛い、痛くって苦しくなります。でも、その痛さの原因は、ナイフで刺されたことにより痛いのであって、他の原因で痛いのではありません。これは当たり前のことです。
 
その時に、この痛さは、自分が原因だと思う人はいません。客観的にどこからどう検証しても、この痛さの原因は、ただナイフで刺されたことによるのみで、痛さの原因を作ったのはナイフで刺した人です。
ナイフで刺した人が100%悪いのです。
 
これは誰でもわかる単純で、明確な道理です。
 
ところが、このような痛くって辛い感覚に陥った時に、しばしば冷たい思考が、その間隙を縫って、自分を攻めてくるのです。
 
例えば、こんな目に合うのは、私が何日か前に、ナイフで刺した人に、丁寧に挨拶をしなかったからだとか!
 
ここに、原因結果の法則が成り立つには、誰かに丁寧に挨拶をしなかった場合、その数日後に必ずナイフで刺されるような、ひどい目に合うということが100%の確率で起こらなければ、この原因結果は成り立ちません。
 
以上のように、ちゃんと説明すると簡単な、すぐわかる道理ですね。
 
精神的に落ち込んで、うつ病になる傾向の方は、苦しい目に会ったときに、それが自分が悪かったからだといとも簡単に思ってしまうのです。そして、自分を痛めつけるような方向に走ってしまうのです。
 
例えば、リストカットとか、死にたいなどと言う自殺願望が出てきてしまうとか。
 
自分自身が本当は、苦しい目に合わされた被害者なのに、それを自覚できず、もっと自分を苦しめてしまうと言う事はどうして起こるのでしょうか。
 
これは、原因と結果が正しく認識されていないこと。
 
そして、もう一つは、自己と他者との境界線が確立できていないこと。つまり依存的な生き方になってしまっていることにも、原因があると思われます。
 
実はオボクリニックでお話ししている自分の中の冷たい思考とは、辛い苦しい時に、さらに自分を責めて苦しませるこのような無慈悲な思考のことです。
 
お分かりのように、暖かい大人の自分とは、自分が苦しい感覚になれば、なるほど、自分を慈悲深く慈しんであげる働きをします。
 
このメカニズムを徹底的に解明して、それを自分自身のものにする。自分自身の身に付けることができれば、このような自分いじめはなくなり、苦しければ、苦しいほど自分自身が蘇生し安心していく自分軸を確立していくこともできるようになるのです。
 
7月のオンラインセミナーでは、このことについて深く解明し、辛い時に決して自分自身をいじめず、大安心の自分軸を確立していくお手伝いをしようと思っています。
 
自分軸を確立して暑さを吹き飛ばそう。お楽しみにお待ちください。
 
於保真理子