千葉県の清澄山 嵩が森(かさがもり)から、東の空に月を臨む。遥か向こうは太平洋です。
1月4日 撮影:於保哲外

預け、委ねて波動を変えよう!

 


2024年1月22日号
於保哲外 先生


「生き方を学んで人生を改善しようと努力してきたけれど、振り返ると何も変わっていない」
そう嘆く人に私はたくさん出会ってきました。

努力することは大切ですが、理性、思考、意思の力でなんとかしようとしているとなかなか事態は改善しません。

では思考や自我に偏らないで生きるにはどうすれば良いのでしょうか?

ここでご紹介したいのは合気道の達人と言われた籐平光一さんの話です。

籐平さんは自叙伝の中で、第二次世界大戦でのご自身の体験を次のように語っています。

中国戦線に派兵された直後、野営していた時に、敵のゲリラ部隊から夜襲を受けました。
それなりの自信と覚悟を持って戦線に臨んでいたのですが、実際に耳のそばをヒュンヒュンと砲弾が飛び交ってみると肝が縮み上がったそうです。

その時「自分は今まで、命がけで心身共に鍛え抜いてきたはずなのにどうしたことか」と一晩中自問したそうです。
そして「自分の命は、天地に預けよう。自分に生きる価値があるなら死なないはずだ」と腹を括りました。

つまり、命を天地に預けたのです。

以来、弾が籐平さんを避けるようになったのです。

その後、数十人の部下に「俺についてこい。弾は避けていく」と、数年間中国戦線をかけ回ったそうですが、部下は全員無傷で無事だったそうです。

籐平さんは「命を天地に預ける」ことで腹が決まり、流れを、波動を変えることができたわけです。
預ける、委ねることで、ホッとすることができれば波動は変わっています。

ここでは理由や根拠を求める必要はありません。心地良いと感じ、ホッとすることができれば人生の流れは自ずと変わっていくのです。

具体的な預け方、委ね方、波動の変え方は1月27日(土曜日)のオンラインセミナーで深めていきましょう。


於保哲外