頭の中と実際

2022年5月2日号
リライフアカデミー講師 末永先生


 
今日は 『 始めてみないと分からない 』 という私が子供の頃に感じた体験についてお話したいと思います。
 
私が小学6年生に上がるとき、地域の少子化の影響で、私の小学校と隣の学区の小学校が合併しました。
 
合併の1〜2年前には、保護者も子供も合併についての話題で持ちきりに。PTAは合併反対の署名活動に精を出し、その空気の中で当事者である子供たちも複雑な想いを抱えていました。
しかし最終的に合併が確定。
 
私は新しい友達が出来ることを想像しながらも、通学が遠くなる面倒臭さや、そして何より漠然とした不安感とが入り混じった状態で、合併直前の日々を送りました。
 
…そして迎えた合併初日。
 
いざ蓋を開けてみると、
これまでと違う通学路、これまでと違う校舎、新しい先生に新しい友達。
その一つ一つが私には新鮮に映り、気づけば不安よりも新生活を楽しみにしている自分がそこには居ました。

そしてこれまで、自分がどれだけ取り越し苦労をしていたのかに気づいたのです。
『 始めてみないと分からない 』 小学生だったあの頃の自分に、いまも教えられている体験です。 
 
 

 
 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
面白いお話しですね。学校が他校と合併するとなると、いろいろ考えますよね。どんな人達と一緒になるかとか、新しい校舎や、先生達とか、不安にならない方がおかしいと。ワクワクする人は少数かと。
でも、いざ学校が始まったら、不安が愉しみになる、そんな経験は珍しいと思いますし、また、そんなものなのかとも思いました。
私は、人見知りは余りせず、人前でお話ししたりするのも、平気な面もあります。
今度、何か不安に思うことにぶつかったら、頭で考えてばかりいなくても、大丈夫だよと声をかけてみます。
 


 
新しい環境へのワクワク感、羨ましいです。
石橋を叩いて、渡る前に叩きすぎて壊してしまうとまで言われたわたしにはなかなか新しい環境を楽しむことができません。
末永先生のような経験を重ねたかったです。