皆さまこんにちは、於保伸一です。


2022年6月6日号
医師 於保伸一 先生


 
実は、私は高校の頃に難治性の腰痛になったことがありました。西洋医学では有効な治療方法が見つからず、最終的に東洋医学的な代替医療を受けて完治した経験を持っています。
これがきっかとなり、その後漢方・中国医学などの東洋医学に興味を持ち、中国の北京大学医学部へ留学する事になりました。大学卒業後は、現地にある北京中日友好医院で消化器疾患や癌を中心に臨床に携わるという経験をさせていただきました。
中国での診療は日本と同じく西洋医学が中心となっていますが、そこに中国医学の治療を組み合わせることができるのが中国の医療の特徴でもあります。中国医学では、主に身体のバランスを整え、自己治癒能力を高める事に重点を置いて治療を行っています。
私自身、過去に人間の持つ自己治癒力を体感させられる経験をしてきました。

高校の頃に患った数年にもわたる腰痛は、自己治癒力を引き出す整体術である「操体法」を通して根治させる事が出来ました。また7年前に突然、鼠径ヘルニアを患いましたが、これは自然に治る事は無く、手術が唯一の治療法とされている疾患です。こちらも骨盤調整や体重調整など自己治癒力を向上させる取り組みを続けた結果、治癒してしまいその後7年間再発しないで済んでいます。

実は、色々な診療領域に目を向けてみると、人間の自己治癒力を証明する例がどんどん出てきています。
例えば、根治不能とされてきた末期癌から回復した症例は既に少なからず報告されてきており、人間の自己治癒能力が強く示唆される報告も増えています。
また、神経領域に目を向けても、従来損傷した神経は再生せず、神経障害は治らないとされていましたが、それを覆す報告が出てきています。例えば脳卒中による手足の麻痺は、発症からの時間に関係なく改善させることができるという研究報告が既に数多くあります。(促通反復療法・川平法)従来の常識では考えられなかった事です。
また、治療が困難とされていた高次脳機能障害(注意力、記憶力、感情コントロールが阻害される)でも、改善例が報告されました。(脳は回復する―高次脳機能障害からの脱出―(新潮新書) 鈴木大介)

生活習慣病においても同様で、九州大学名誉教授の藤野武彦先生が提唱されているBOOCS法という治療概念が注目されています。

BOOCS法の概要は、
・2つの原理(第1原理-「禁止・禁止の原理」、自分で自分を禁止、抑制をできる限りしないようにする。第2原理-「快の原理」あ、自分にとって心地よいことを一つでもいいから始める)
・3つの原則(第1原則-「たとえ運動などの健康によいことや健康によい食べ物でも、自分が嫌であれば決してしない、または食べない」第2原則-「たとえ健康に悪いこと、また健康に悪い食べ物でも、好きでたまらないか、自分でやめられないなら、とりあえずそのまま続ける、または食べる」第3原則-「健康によくて、しかも自分がとても好きなこと、または食べ物をひとつでもいいから食べ始める」)
というものです。従来の医学観点から大きく外れているBOOCS法指導を、メタボリックシンドロームの患者さんに行った結果、血糖値、インスリン抵抗性、脂質異常、体重、脂肪肝など各代謝指標が有意に改善し、治療満足度(DTSQ)が高まる事が分かり、患者さんのQOL(生活の質)も改善しており、素晴らしい効果を得ているようです。(引用 https://www.boocsclinic.com/fukuoka/s-boocs/index3.html)

このように、人には本来、力強い自己治癒能力があり、これを引き出していくことが直接健康につながっていきます。オボクリニックでは、自分関係を良くしていく事により、心身の状態を良好にし、自己治癒力を高める基礎を作っていく事を根本にしています。
あらゆる病気、身体の不調、心の不調は自分自身をより深く知る、自己治癒力を高める機会と言えるでしょう。問題をただの苦痛の種とせず、より深く自分自身を知り、慈しむためのチャンスと捉えてみては如何でしょうか。
 
 
 

 
 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
私も、「操体法」というのを2回程受けたことがあります。静かに、心地良い施術でした。
このBOOCS法は、とても興味深いですね。全ては、自分の心次第。嫌なものはしない。食べない。害になることや、物も、自分が好きならやっても、食べてもいい。
全く、自己治癒力を根本にして、余計な働きかけはせずとも、病気も治るものなのですね。
第三原則の、健康に良く、自分が好きであっても、やってなかったら、一つでも始める。とあり、私は、学生時代パスケットボールをしていて、走ることや運動するのが好きなのに、おっくうがってましたが、スポーツ教室通い始めようと思いました。
 


 
BOOCS法のお話、とっても興味深いです。
体調を崩しがちで、健康に気を使って疲れた気持ちになりそうでしたが、なんだか先生のお話を聞いただけで、元気になりました。