みなさんこんにちは! 於保光子です。

 
 
 
 
 
 
 

 
2022年 7月4日号
於保光子 先生
 
 
 
 


 
気温もどんどん高くなり、気怠く体調を崩しやすくなっている方も多いのではないでしょうか?
また、冷房ガンガンにしないと、夏はやってられない、、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方に、今日はぜひ最後まで読んでもらいたいお話です。

さて、親の言うことは、右耳から左耳に流れやすい、、かくいう娘の私も、父が冷えとり、冷えとり、と言っているのを長い間、流しておりました。
そんな私が、冷えとり信者となった真夏のエピソードがあります(笑)その話を、今日はご紹介したいと思います。


あれは、数年前のある猛暑の休日のこと。
私の両親は、真夏の夜でも、エアコンを付けずに寝る猛者です。
家のリビングもエアコンを基本つけません。気温は35度近くだったかと思います。
暑くて、だるくて、しょうがありませんでした。
私は、半袖半ズボンのパジャマで、
アイスマットや保冷剤を、両脇や首の後ろに挟んで、リビングのソファで溶けていました。
すると、横を通り過ぎた父が、そんな私を見て、一言こう言ったのです。

「みっちゃん、体の芯が冷えてるね!」

正直、何を寝ぼけたことを言ってるんだこの父は、と思いました。
こんなに暑くて死にそうになっているのに、冷えている?
父はこう続けました。
「浸かっていても辛くないぬるま湯で、2時間半、騙されたと思って、半身浴をしなさい。それから、パジャマは下を必ず長ズボンにして、靴下を2枚履きなさい。」

私は、この気怠さと暑さから逃れられるなら、と、とりあえず言われた通り半身浴をしてみました。
この時の素直さに、私は後々深く感謝することになります(笑)

本当に、浸かっていても暑くない、36〜7度くらいのぬるま湯です。温水プールくらいの温度でいいのです。
半身浴をしていると、汗がダラダラと出ても、外にいるより不思議と苦しくありません。
そして、不思議なことに、どんどん汗がサラサラとしてきて、氣もちよくなってきます。
換気扇を回して、漫画を読んだり、動画をみたり、深呼吸しながら水を感じて浮いてみたり、好きなように過ごしました。

そして半身浴後は、言われた通り、長ズボンのパジャマに、上は半袖やノースリーブで、冷えとり界隈で有名な絹の靴下の上に、モコモコの厚手靴下を履きました。

するとどうでしょう!

本当に、あの耐えられないような暑苦しさと、気怠さが、魔法のようになくなっていたのです!

私は本当に感動して、それからは、出かけるときも必ず長ズボンに靴下を履いて出かけるようになりました。
するとなんと、カンカン照りの真夏の日差しの中でも、全く辛くないのです。
むしろ、エアコンの効きすぎた室内よりも、そのカンカン照りの暑さの方が、心地よくさえ感じてしまいます。

時々、スカートやサンダルを履いた時は、帰ってから必ず最低でも15分は、半身浴をして、体を温めるようにしました。
(時間が10,15分と短い場合は、熱め(でも40度以下)で温めます。ただ、芯を温める場合は、ぬるま湯で長い時間が不可欠になります。)

自然と、冷たいものを食べたり、飲んだりすると、体が違和感を教えてくれるようになり、すぐに温かい物を飲んだりして、バランスを取れるようになりました。

不思議なことに、冷たいものを摂取しすぎると、逆に体が火照り出して、余計にだるくなっていることに気がつきました。

昔のおばあちゃんも、よく「暑い時には熱いものを飲め」と言ったそうです。

これは一体どういうことなのでしょうか。

わかりやすい例があります。
冷蔵庫を思い出してみてください。冷蔵庫は開けっ放しにしておくと、元の温度に戻すのに相当な電力と時間を要しますよね。

身体も同じなのです。
冷たいものをたくさんとってしまうと、そこから体温を約36度の一定温に戻すには、相当なエネルギーが必要になります。
それで、だるくなったり、身体が体温を元に戻そうと、火照り始めるのです。
そこに、大半の人は暑い暑いとまた冷たいものを摂取するものですから、エネルギーがどんどん、体温を戻すために消費され、夏バテや熱中症が起こりやすくなります。

内臓が冷えると、免疫力も下がり、夏バテや消化不良、だるさ、便秘や下痢などの体調不良が起こりやすくなります。
夏バテや熱中症が起こる方々は、かつての私のように、体や内臓が冷えてしまっているのです。

けれど、自分で身体を温めることで、体温を一定に保つための過度なエネルギー消費を免れます。

するとその分、体は消化したり排毒をするためにエネルギーを使えるようになるのです。

冷えとりや断食をすると、体温を保ったり、消化のために使っていたエネルギーを、排毒のために使えますから、デトックスが起こりやすくなるのはこのためです。

体と心はつながっていますから、冷えとりや食べ物に氣をくばることで、必然的に身体はエネルギーに溢れ、精神的な波も起きにくくなります。

ただ、運動をたくさんしている体育会系の方などは、もともと運動によって体も温まっているので、体温が高いことが多く、冷えや食事に氣を使いすぎずとも、健康でいられることが多いです。しかし、現代人の大半は運動不足と言われているので、運動を普段あまりしない方は、特に今回の話をぜひ参考にしていただければと思います。

私は、半身浴を始めたあの猛暑の日から、夏が本当に辛くなくなりました。
今では、35度近くの真夏のお昼の、エアコンの効いていないあのリビングで、熱い紅茶を飲みながら兄とゆったり語れるほど、暑さに丈夫なりました。笑

だいぶ冷えている方は、お風呂の温度がぬるま湯でもはじめは、お風呂に入っている事が耐え難くなることもあります。私も、火照っている時は同じでした。暑く感じても、そこをじっと耐えて力を抜き、深呼吸していると、逆に寒くなってくることがあります。これを、我が家では「お冷え様が出てきた」と言います。お冷え様は、火照りの一歩奥深くにいるので、出てくるまでに時間がかかることがあります。

このように、火照っている時には、ペットボトル湯たんぽ(2Lか500MLのペットボトルに、40~50度ぐらいの水道で出る程度のお湯を入れ、足元に置いて寝る)もお薦めです。ほてっている時に、ペットボトル湯たんぽをすると、逆に足のつま先が冷えているとわかることがあります。

朝起きて一杯のお湯を飲む事は、簡単ですが内臓を温め、便通を良くし、良いことづくしです!
その時、子供の自分に向けて、「〇〇ちゃんおはよう〜〇〇ちゃんこれでいいよ、だいすきだよ」と声がけしたらもっといいですね。

この夏は、そうやって免疫力をどんどん高めて、自分の心と体を喜ばせてあげて下さい。
 

於保光子

 

 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
光子先生冷えとりの分かりやすいお話ありがとうございます。質問があります。
猛者の真理子先生達は寝る時も温かくして寝て起きると汗だくと聞いた事がありますが、冷えとりできると暑い屋外も気持ち良くなり室内の冷房もいらなくなるのかもしれないですが汗はかきますよね?
私は気温の高い真夏より、気温や体感が冷えてると感じる時も湿度や汗かくのが苦手で梅雨の時期などについ冷房や送風で冷えてしまいます。
体感が暑さに強くなっても、汗かいた服のままでいると冷えてしまうと思うのですが、こまめにふいたり着替えたりすれば良いのか、汗もそんなにかかなくなるのでしょうか?
 


 
常に、冷え取りには、注意をしていて、長湯、靴下2枚重ねはき、ペットボトルあんかはいつもしていました。それが、この所の猛暑で、少し位はと、冷たい物を飲んだり、クーラーを常につけてたりとしていたからだと、思います。体がだるく、意欲もでないようになってました。
光子先生のマガジンを読み、また冷え取りに取り組んでいこうと思いました。ありがとうございます。
 


 
夏の怠さと冷えのお話、これまでの自分の不調が当たり前と思ってやっていた自分の行動に原因があったなんて!びっくりです。
今回もパッと目が覚めるような為になるお話、ありがとうございました。