「今、ここ」を感じるということ

2022年8月15日号
リライフアカデミー講師 本宮先生


 

こんにちは。リライフスタッフの本宮です。
8月7日(日)は立秋。暦の上では秋に入るということですが、まだまだ暑さは本番。連日の猛暑と暑さをしのぐためのエアコンの冷気による寒暖差に体の負担も大きい日が続いていますね。

先日、車に乗っているときに考え事をしている自分に気づきました。車は緑の多い道を走っていたのですが、頭の中は見ているはずの緑をスルーし、過ぎ去った過去やまだ先の未来のことを色々と考えていることに気づきました。
その時に、思考って「今、ここ」ではなく、気づかぬうちに簡単に過去や未来を旅してしまうんだなぁと思いました。もしかしたら過去のことを考えていたり、未来のことを考えるのも思考の癖なのかもしれませんね。
過去を思い出したり、未来のことを考えることは決していけないことではありません。
ただ、それをしているときの自分は「今、ここ」で体験しているはずのことをスルーしてしまっているんじゃない?と考えました。

そこで、車の窓を全開にしてみました。風の音がゴーッと聞こえ髪がくしゃくしゃになるほどの風を感じ、緑の木陰を通り抜けるときの涼しさと木陰を抜けて日差しを浴びたときの肌のジリジリと焼ける感じに気づきました。
突然の強い肥料の香りにウッとなりました。
車の窓の外を流れていく緑は色々な濃さの緑でした。
それらを感じながら深呼吸をたくさんしてみました。
とても心地いいなぁと感じて笑顔になっている自分がいました。
これをスルーしていたなんてなんて勿体ない!と改めて思いました。

過去を思い出し何かを反省して学びや気づきに変え今に生かすこと、未来のことを考え備えること、どちらも大切だと思います。ただ、自分自身が「今、ここ」を生きていることをしっかり感じることも大切ですよね。
感じることをできると例えばエアコンで冷えてきたな、上着を着よう、とか、汗をたくさんかいたな、水分補給しよう、と、「今、ここ」の自分のケアもできますね。

思考が旅をしてしまっていることに気づいたら、「今、ここ」の自分に意識をしっかり戻して、「感じる」ことを大切にしていきたいですね。


本宮



 

 

 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
先生のおっしゃっられることは、良くわかるように思いました。
何となく、漠然と考えながら、漠然と日々を送っている、自分がいると思いました。
おぼ先生に、毎日をどう送って行けたら良いですか?と聞いたことがありました。先生は「楽しく、愉快に、深い一日一日を送って行けたら良いですね」とおっしゃられました。
以後、なるべく「楽しく、愉快に、深い一日一日を」送れるように心掛けています。
「今、ここ」を実のある日々を送って行きたいと思いました。
 


 
つい過去のことを後悔し、つい先のことを不安がり。この癖を直して今を大事にするって大切なことだなって思いました。休み明けの通勤は辛いですが、電車の窓からの景色でも楽しんでみようかと思います。