3つのカンが喜びの歓をもたらす

2022年8月22日号
リライフアカデミー講師・公認心理師 藤田先生


 
皆さんこんにちは。オボクリニックカウンセラーの藤田です。8月も終わりですが、まだまだ厳しい残暑が続きますね。夏の楽しみも人それぞれあるでしょうが、私にとってはプロ野球がその一つ。なかなか球場には行けませんが、贔屓のチームの勝敗とペナントレースの行方に一喜一憂するのが、夏から秋にかけての、日々の楽しみです。
 
さて、今日の本題は「よろこび」について。贔屓の野球チームの元監督の本の中に、「3つのカンを養うと、歓(よろこび)がもたらされる」という教えがあります。ピーンとくる勘と、感性が働いてのヤマカン、全体を判断する観の3つを指すのですが、自分らしく生きるために大事な「カン」とは何か、私も考えてみました。題して、「藤田的3つのカンが、喜びという歓をもたらす」です。 
 

1つ目のカンは、「感」。物事を見たり聞いたりすることで起きる心の動き。と書くと難しく思えますが、私は自分関係のことだと思います。3歳の自分の気持ちをそのまましっかりと自分でキャッチすること。良し悪しではなく快不快を感じること。これが無ければ喜びも感じられません。

2つ目は、「観」。人生観、仕事観といった使い方で、〇〇に対する考え方、見方という意味があります。これまでの経験の中で、「人は怖いもの」「自分は失敗ばかりするもの」といった思い込みを持ってしまう方も多いですが、それでは自分を苦しめてしまいます。どうせ思い込むなら、自分なりの、そして自分をワクワクさせてくれるような「観」にしましょう。すぐに変えられなくても、これから作っていけば良いので安心してください。

最後のカンは、「間」です。「感」と「観」は自分自身に焦点を当てたものですが、「間」は人間関係におけるもの。人に苦しめられることもありますが、喜びもまた、人からもたらされるものだと私は思います。間とは、空間的な間隔や時間的な間隔を指します。相手との適度な距離感と、ちょうど良いタイミング。自分に正直であっても、これらを無視すれば独りよがりになってしまいます。「今いいですか?」など、一言の声かけでも「間」を大事にすることができるので、是非トライしてみてください。
 
 
感・観・間。どれも大事ですが、すぐに身に付くものでもありません。だからこそ日々少しだけ意識して、焦らずじっくり育んでほしいです。長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。どうぞ熱中症に気をつけてお過ごしください。藤田は贔屓のチームが2年連続日本一になれるよう、応援しながら残暑を乗り切ろうと思います。


藤田

 
 


 
 

 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
さすが、ノムさんの「三つのカン」
とあるワンポイントピッチャーは、ノムさんのボヤキをずっーと聴いてて相手の打者の癖を盗んで自分の力にしたそうです(球辞苑)

私も毎日自分の本音(感覚)を大事にする練習中ですぅ~

時々、向き合い過ぎて本音の子供が「たまには、そっとしといて~」って❗️❗️

そんな時は

ハイハイ、では失礼致しますって解放しちゃってますWalla Walla
 


 
私は、3つ目の「間」が心に残りました。
「間」は、人との関係で、適度な距離を置くということ、と。
私は、常にビタッとまではしませんが、なるべく親しく、間を置かずに、仲良く関係をとって行くようにとしてました。先生のマガジンを読み、人間関係で、日々、楽しくというより、疲れを感じることが多いなぁと、気づかされました。
逆に、適度な距離を置くと、もっと、自由に、伸び伸びと関係を持つことができ、「間」は、大事と痛感しました。