自己肯定の歌

2022年10月17日号
リライフアカデミー講師・公認心理師 藤田先生


 
オボクリニックメルマガをご購読下さっている皆様こんにちは。今回はカウンセラーの藤田が担当させていただきます。立て続き猛威を振るった台風シーズンも終わり、ようやく秋めいて来ましたね。ということで何か秋っぽい記事をと考えながら何気なくある曲を聴き、その歌詞にハッとさせられた、今回はそんな事を書きたいと思います。
 
「もしも生まれ変わっても、また私に生まれたい。この体とこの色で生き抜いてきたんだから」
 
藤田と同世代の方はこれだけですぐ分かるかと思いますが、26年前にリリースされたポケットビスケッツのヒット曲『YELLOW YELLOW HAPPY』の1節です。もしも生まれ変わってもまた私に生まれたい。中々言える言葉では無いですよね。同時に、こう胸を張って言えることは今の自分もこれまでの自分も受け入れる、深い自己肯定でしょう。

さて、私がハッとさせられたのはこの後です。この体とこの色で生き抜いてきたんだから。色は性格とも結びつくので(この辺りは花形先生が大変詳しいので気になる方は聞いてみてくださいね)、体と性格、外見と内面合わせた自分自身と捉えることができます。その自分自身で生き抜いてきたことが重要で、そこには「うまくやれた」とか「成功した」は関係ないのだ。この歌詞からそう教えられた気がします。

たとえ理想的な今でなくとも、失敗だらけの過去であったとしても、自分を否定する材料にはならない。生き抜いてきた自分そのものに価値がある。真理子先生がよく仰る「どんな自分も1ミリも否定しない」に通ずる生き方のように思います。『YELLOW YELLOW HAPPY』の歌詞には「もっと、あなたを好きなこと伝えなくちゃ」というフレーズもありますが、このあなたは、これまで生きてきてくれた自分自身に置き換えると、自分への暖かくも力強い声掛けになるのではないでしょうか。やや強引ですが、「芸術の秋」ということにしていただけたら幸いです。
 
読者の皆様の中には、台風の被害に遭われた方もいらっしゃるかと思います。穏やかな日常が戻ること、願っております。

 
藤田

 
 


 
 

 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
いつも楽しく読んでいます。
オボクリニック便り 2022年10月17日号の藤田先生の回で自己肯定の歌を紹介されてました。
とても良かったので、私からもひとつ紹介したいです。

きかんしゃトーマスの挿入歌「むねをはっていこう」です。

きみのしごとは なんにも問題ない
ピカピカ磨いてでかけなさい
いっしょうけんめい たのしくね
あわてることなどない
いつだって がんばったって むねをはりなさい
いつだって がんばったって むねをはっていこう
 


 
自分を好きになれるって素晴らしいですね。
日々反省だらけのわたしには羨ましい限りです。
失敗だらけのわたしを好きになれたら自分の好きな色になれるのかなって思います。
 


 
yellow yellow happy
私が大好きな歌でした。
当時、こういう風に生きたいと、日々過ごしたいと
願いにも似た気持ちで聴いていたのに
いつの間にか忘れてしまいました。
そう願っていたのに、私は伝えていなかったから。
全然伝えていなかったです。
改めてそれに気がついたら、
嬉しい!って涙ポロポロです。
本当に嬉しいです。
たくさんたくさん自分に伝えていきます。
いえ、伝えています。

めちゃくちゃ元気でました!
一気に広がりました!
ありがとうございました。

 


 
「どんな自分も、1ミリも否定しない」とあり、そのところを読んでたら、涙がポロポロ出ました。
自分の過去は、いつも、いつも一生懸命できたな。辛かった長い時期を乗り越え、今も健気で一生懸命にやっているなと思い、一生懸命でなくても良いんだよと、自分に言いました。
心に響く、マガジンをありがとうございます。自己肯定の日々を送って行きます。