1/f(えふぶんのいち)ゆらぎと自分関係

2022年12月19日号
リライフアカデミー講師・心理カウンセラー 花形先生


 
 
自然界に存在するものには必ず「ゆらぎ」があり、一定に見えても厳密には一定でありません。
その中で、心地よさを感じさせる音の要素に「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」というものがあるのですが、皆さん聞いたことありますか?

「1/fゆらぎ」とは音のパワーが周波数に綺麗に反比例するゆらぎを指し、自然界だけでなく私たち人間の構造や日常にも存在しています。
具体的には人の鼓動の間隔、小川のせせらぎ、木々のそよぐ音、ろうそくの炎の揺れ方、軒下を奏でる風鈴などがあり、それらを聴いたり観たりするとしばし時を忘れてリラックスできますよね。

でも、ゆらぎが大き過ぎると不規則で意外性・突発性が高く、次に何が起こるか分からないため不安を生み、逆にゆらぎが小さすぎると、規則的で安心ではあるけれど、単調で変化がないので飽きてきます。

1/f(えふぶんのいち)ゆらぎは、そんな規則性と突発性が適度に組み合わさったもので、居心地のよい空間と情報を与え人の心を落ち着かせるといわれています。

例えば、1/fゆらぎがあるといわれるモーツアルトの楽曲を、無駄なものが何もない真っ白な部屋に響かせると、空間が安心感に包まれリラックスした気分になるそう。

ただし、現代社会は、まさにこのゆらぎを排除しようとしているように見えます。手作りから工場生産での規格品へ。野菜も大きさをそろえて出荷。森を伐採して公園にし、等間隔で街路樹を植える。いかにゆらぎ(規格外)を排除するかに必死ですよね。

これってまさに、既成概念にハマらない、時に揺れ動く子どもの自分を排除しようとする冷たい先生の大人そのもの。

私たちを取り巻く時間の刻みにゆらぎはないけれど、しかし天体の軌道運動をはじめ、宇宙を形成するあらゆる分子の動きにはゆらぎがあります。
宇宙は私たち、私たちは宇宙そのものの存在であるなら、ゆらぎを排除しようとする思考の偏りは当然生きづらさに繋がるわけですよね。

また、1/fゆらぎは別名「ピンクノイズ」とも呼ばれるそうですが、ピンクはその通り、ゆらぎや不安定を全部引っくるめて『それでいい』と全受容していく自己肯定感の色。

黄金比と同じく、人が心地よいと感じる原因には生体に埋め込まれた情報が関係しているのですね。

そしてなるほど、オボクリニック・於保先生の提唱される『自分関係』は、このゆらぎを内包したまさに自分にとっての黄金比の心地よい生き方!

目から再ウロコです…

師走真っ盛りの中、大掃除も細かい用事も中々捗らない私ですが、that's ゆらぎ!

皆さんも良いお年をお迎え下さいね。
 
花形

 


 

 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
1/fゆらぎをテーマにお話の中で、川の流れや軒下の風鈴の音等自然の中に多くの1/fゆらぎがあり宇宙の法則に則って自分の中の宇宙にも1/fゆらぎがあり全てを内包して心地良くなるという感覚が凄く分かり易かったです。
ベートーベンよりモーツアルトを聴くとリラックス出来る理由がハッキリして目から鱗落ちまくりました!有難う御座います!
先生方始めスタッフの皆様方、歳の瀬の寒さに負けない様にどうかご自愛下り良いお年をお迎え下さいませ。
 


 
赤坂のサントリーホールの入り口が、広場になっていて、アンデルセンのパン屋さんのランチが、その広場で食べれるようになっていて、しかもパンが食べ放題。そして、左手に水が壁を伝って流れていて、心地よい音がします。
空が、天気で真っ青な空に包まれていると、心から落ち着いて、本当に幸せを感じます。
最近は、パン屋さんが無くなって、座るイスもなく、それ以来行ってませんが、赤坂の都会の中のオアシスだったのも無くなって淋しいです。
自然の中に包まれると、不思議と心が落ち着きますね。