『怖さを味わう勇気』
先日、オボクリニックのリライフアカデミーのミニ講座でお話しした内容をお伝えしたいと思います。
ある患者さんが、うつ症状は相当改善して、心や生活は安定してきたのですが、半年に1度の眼検診で、眼圧が強くなりこのままでは将来失明する可能性が出てきたと診断され、先回のカウンセリングでその不安を強く訴えられました。
この方は、辛さや怖さに共感はするのですが、どこか、命の深い部分の怖さを感じることから逃げていて、その分、ビクビクする命が残っている気がしていました。
そこで、
「これはあなたが深く大きな怖さを味わい、自分自身に対して本当に慈悲深くなるチャンスですね。」
とお話をして、一緒に共感の実践をしました。
(〜ちゃん。怖いねぇ〜。怖い怖い。怖すぎるね〜。怖くって死にそうだね〜。怖いよ〜。怖すぎるよ〜。辛すぎるよ〜。)
と、繰り返し共感していたら、途中で
「これ以上、共感すると、谷底まで落ちてしまい、二度と上がって来れないように感じて、怖すぎて共感できません。」と言うのです。
私は
「谷底まで下がっていって、怖さを一番底まで感じて味わってあげると、そこからはトランポリンのように上にあがってこられるのですよ。」
と言ったら、びっくりして
「本当に谷底からあがってくることができるのですか。」
と言われました。
私は
「あなたか、怖い感情を一番深くまで味わわずに、途中で堰き止めてしまうので、その堰き止めた緊張が、眼圧となって身体に現れているのですよ。勇気を出して、怖さを味わいましょう。すると、心も身体も改善されるのですよ。」
とお話ししました。
この方は、自分の臆病さと目の病気が連動していると、深く気づかれ、勇気を出して、怖さを味わう決意をされていました。
オボクリニックのリライフアカデミーは、このような私のミニ講座も月に1〜2回行われています。
伸一先生の特別講座も、リライフの方だけのために、月一回、1時間半にわたり、体の健康と心の健康の関連をわかりやすく、実践的に伝えています。
香峰子先生の特別講座も、リライフの方々のために1時間半、年に何回か行われます。
このように、充実した内容の講座が、通常のリライフ参加費のみで受けられるリライフアカデミー
受けられたい方は、於保先生に診察の時、相談されるか、リライフアカデミーの先生方にご質問されるかして、何らかの形で参加されると、とても深い学びが得られると思います。
於保真理子