
慈悲力と日本文化
こんにちは!
於保家次男の於保哲城です。
今月のオンラインセミナーの講師をさせていただきます。
これから皆様に今回のセミナーの導入となる話をさせていただこうと思います。
今回のテーマは「慈悲力」です。
慈悲力とは、読んで名の如く慈悲の力です。
ここで突然ですが、日本人は本来ものすごい慈悲力を持っているというのは皆さんご存知でしょうか。
例えば、縄文文明は1万年以上続いたと言われていますが、なんとその間、他の文明には必ずと言っていいほど大量に見つかる殺傷人骨がほとんど発見されていません。現在の日本においては残念ながら、当たり前のようにある人を殺めるという行為が、縄文時代にはなかったようなのです。
そして、中国大陸や朝鮮半島では当たり前の奴隷文化や宦官そして纒足の風習は日本には根付きませんでした。また、大陸では去勢して操った牛や馬を、日本では家族のように遇し、可哀想だからと去勢しませんでした。そのため、平安時代に使われていた牛車は興奮して暴れることが多かったため、牛車文化そのものが無くなっていったようです。
日本人は、他人を他人と思わない、思えない、深い慈悲力というものを、何万年も前から、いやもしかしたらもっと遠い昔から、脈々と受け継いできているのです。
ですが、その一方で、その慈悲力があるからこそ、日本にはもう一つの文化が生まれました。それは、「自分を殺し、周りを立てる」という「自己抑制・他人本位の日本文化」です。」僕は、日本人の慈悲力が強いが故に、いつからかこの悪しき考え方に付け込まれ、今の「自己抑制・他人本位の日本文化」が出来たのだと思っています。
その証拠の一つに、世界のどの国を見ても、日本以上に他人に気を遣う国はありません。
3.11の被災者が誰も争わず、配給にきちんと列を成して並んでいて世界中に驚かれたという話は有名です。
気を遣うのは良いことではあるのですが、それで自分を殺してしまっては本末転倒です。
そして、今の日本人の多くの方が、この自分を殺すという生き方が当たり前になってしまっているのです。
日本が変われば世界が変わると言われています。この深い慈悲力を持つ日本人が、悪しき「自己抑制・他人本位の日本文化」を克服した時、世界に劇的な革命が起きると僕は確信しています。
ではどうすれば、この悪しき日本文化から脱却することが出来るのか。
今回のセミナーではその方法や、今日の慈悲力の話をより深く解説していきたいと思います。そして僕の今までの人生経験から得た気付きや、共同体感覚のお話など、様々な角度から伸一先生と共に語らせていただこうと思っています。
当日、セミナーでお会いできることを楽しみにしています。それでは良い年末を迎えていきましょう。