自分を大切にしていますか?


2023年3月27日号
 リライフアカデミー講師・公認心理師 大久保先生

 
リライフアカデミーの大久保です。私にとって春はワクワクする季節です。寒い冬も終わり暖かい日が増え、桜並木も色付き、植物がいっせいに芽吹く生命力に溢れたこの季節は歩いているだけでも元気がもらえます。セロトニンを増やすためにも朝散歩してみてもいいですね。またこの季節は年度替わりの時期でもありますので、何となく気分が改まったりしますね。気候の変化・環境の変化など変化の時期には心身ともに慌てず、ゆったりとケアしながら過ごして参りましょう。
今回は「自分を大切にすること」について私の体験をお話させていただきます。

実は、昨年の夏に外反母趾になりました。足の親指の付け根あたりが痛くて腫れてしまいました。外反母趾専門院や外反母趾に特化した接骨院に通い始めるほどです。外反母趾になってしまったということは、長い年月、足に負担をかけていたことになります。おしゃれを優先して過去にはヒールの靴、先の細い素敵なデザインの靴を無理して履いていました。若いころは痛くても回復したのですが、今の年齢には耐えられなかったようです。コロナ禍になり、ネットショッピングで続けて靴を購入し、可愛いとか今風とかデザインなどを重視し、足に合わず、痛いのに履きました。その結果、私の足の両方の親指の付け根は、炎症を起こし変形したのでした。

そこで、自分の気持ちを大切にできていたのか自分に問いました。ダメです!全然大切にしていませんでした。オボクリニックでいう、子供の自分(感情)を無視し続けたのです。「痛い!痛いよ!この靴嫌だよ!」と言っているのに大人の自分の(思考)冷たい先生が、「いいじゃん!せっかく買ったんだしお金がもったいないよ。流行りのデザインでかっこいい!」と言うのです。すっかり大人の自分に(思考)支配されて約2年も無理してきた結果、私の親指付け根は、悲鳴をあげました。今でもまだ完治していません。この経験から、「私は、なんて子供の気持ちを思いやらない冷たい大人の自分だったんだろう。」と…自分を顧みました。今後は、もっと、子供の自分の声に耳を傾けて、自分自身を大切にしなくてはいけないと思いました。思考優位の習慣から、感情に気付いていける(インナーチャイルドに目を向けられる)よう習慣を変える必要がまだまだありそうです。皆さんは子供の自分の気持ちを上手に聴けていますか?
 
今回は、足の不調でしたが、心の不調も長年の積み重ねですね。自分関係を良くしていくことによって、より良く、もっと楽に生きていけるようになりますね。
最後に、等身大の自分に優しくなれる作品で有名な詩人・書家である相田みつをさんの名言集の中からひとつご紹介です。「体験してはじめて身につくんだなあ」今のわたしにぴったりです(笑)。私の体験が少しでも皆さまの気づきになれば幸いです。
 
 
 

 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
いつも拝読させていただいています。
大久保先生ありがとうございます。
私も全く同じ経験がありましたが、ちょっと違った結末でした。
かっこいい靴でどうしても履きたくて履きたくて、全く自分の足のサイズに合わなかったのですが、足の皮がズルムケになっても履き続けました。かなり小さいサイズだったのです。
すると、靴の方が根負けしたかのように、私の足のサイズに合わせてくれたようです。
まさにぴったりのサイズになったのです。
20年ほども前の靴ですが、あまりにも嬉しくて、今でも部屋のオブジェとして部屋に飾ってあります。(ドライフラワー入れ)
始めは痛くて痛くて、でも子供の自分が痛みに打ち勝ったように思いました。
(トンチンカンな理解でしょうか。。)