電車の中で思うこと


2023年4月30日号
リライフアカデミー講師・公認心理師 田中先生

 
こんにちは。リライフアカデミーの田中です。
今は平日の昼間ということもあり、余裕で座れた電車の中で書いています。

リライフに出勤の時は、通勤時間帯かつ乗り換えのためにわざわざ混む車両に乗り込んでいるので、かなりの満員電車です。
うっかり人波に押されるままだと、翻弄されて更に混み合う場所に押しやられてしまうので、比較的空いていそうな所を見極めながら、タイミングを見てさっと吊り革をつかむようにしています。
吊り革につかまったからと言って金輪際動かない!というわけではないのですが、吊り革を持って自分のスペースを決め、体勢を安定させる事で、周囲がぎゅう詰めでも翻弄されずに少し楽に過ごせるような気がするからです。

話は飛んで、リライフの心理教育の講座の中で、自分軸・アイデンティティの確立のために、自分にとって大切な信念や行動パターン、達成感を得られること、また許容できない事柄などを明確にしていくワークがあります。
自分の中のそのような軸、基準に気づくことで、動揺する事はあってもそこに立ち戻ってリカバリーすることもできるでしょう。

自ら乗り込む満員電車の吊り革を、さながら自分軸・アイデンティティのように、しっかり掴んで両足で立つことで、多少揺れてもまたその場所に戻って来れる。。昼間の電車の中で思いを巡らせていると、吊り革を持つことと自分軸・アイデンティティを持つことのイメージが私の中で重なり合ってきて、だんだんと満員電車で踏ん張っている自分が健気に思えてきました。

そして皆さんも間違いなく、それぞれの場所で今日も踏ん張っておられるのですよね。できて当たり前、些細なことなんて思わずに、どうぞご自身をたくさん褒めてあげて下さいね。
 
 
 
 

 
ご感想ありがとうございます。以下にご紹介します。
*頂いた感想全てを掲載できないことをご了承ください。
 

 
毎週楽しみにしています。劇混みの通勤電車を日常ととらえて、あえて乗り込む時の心構えとか信念とか、乗り込んだあとの軸の持ち方とかわかりやすかったです。私は、最近ようやく気づくことがありました。ある種のひとたちにとても安心感をもってもらうのですが、度を越えて少し依存されやすい性質だってことにです。でも少しずつ身に付いてきた自分軸を意識するようになったらそういうかたたちとの線引きが自然にできていることに驚きました。楽だなぁと思う反面、今までの癖で冷たかったかな?とか罪悪感になりがちなことにも気づくことができました。そういうときはすでに、線引きしたのだから、○○ちゃん(私)は絶対悪くない!と鼓舞します。少しずつできるようになり、と同時に他人に安心感与えることができるようにその分、自分に安心感をあげたらいいんじゃない?と気がつくことができました。このスタンス、忘れずにいきたいです。
 


 
新年度で担当していた仕事が変わってしまい、今回のメルマガで言うならば未だ自分軸が定まらずブレブレです。毎朝声に出して、今年は開ける、大丈夫、と自分に言い聞かせてます。